京都府の郷土料理といえば湯葉、へしこ、にしんそば等いろいろありますが、今回は「農山漁村の郷土料理百選」にも選定されている、古くから愛される郷土料理 賀茂さすの田楽
全国的に有名な京野菜ですが、賀茂なすもその中の一つで京都の夏を代表する野菜です。一般的な細長いなすと違って、大きく丸い形が特徴です。京野菜の歴史は古く、その導入は明治以前までさかのぼります。京都府の肥沃な土壌と豊かな水源が育んだ京野菜はブランド野菜として全国的に有名です。賀茂なすの起源は1684年、雍州府志(ようしゅうふし)」で丸くて大きななすが栽培されていた記録が残っており、その頃に栽培が導入されていたと言われています。江戸時代には京都御所に献上された事があるそうで、そのぐらい美味しい京野野菜のひとつなんですね。栽培は京都府の栽培指針に沿っていてとても手間がかかるので、一般的ななすに比べて価格は高くなりますが、その価値は十分あると言えるでしょう。