土山茶は、滋賀県甲賀市土山町周辺で栽培されている日本茶。滋賀県は古くから香り高い銘茶の産地として知られています。歴史も古く、およそ1200年前の805年、伝教大師最澄が唐より茶の実を持ち帰り、比叡山麓の大津市坂本町に播いたことが始まり滋賀県は、気候や地形がお茶の産地に適した地域(昼夜の温暖差が激しく霧が発生しやすいなど)が多く、風味豊かで上品な高級煎茶が各地で栽培されています。京の大徳寺より譲り受けた種子を植えたことに始まり、県下一の生産高と最高級の品質を誇る一級品です。5月には一番茶、6〜7月には二番茶の生産が行われますので、その季節にお茶の産地へ行くと緑豊かな茶畑での収穫風景を見ることができるでしょう。最近では茶葉の摘み取り前に1〜2週間程度覆いをかけて渋みを抑え、旨みを引き出す「かぶせ茶」も栽培されています。