スチール弦は、含まれている材質の違いによってさらに細かく分類されます。
代表的なのものに、『80/20ブロンズ弦』・『フォスファーブロンズ弦』・『コーティング弦』・『コンパウンド弦』があります。
『80/20ブロンズ弦』の80/20というのは、主原料の銅(ブロンズ)にスズが8:2の割合で含まれていることを意味しています。
アコースティックギターで使用される最もベーシックな弦で、一般的に「ブロンズ弦」と言えば、この「80/20ブロンズ弦」のことを指します。中低音のバランスがよく落ち着いたサウンドです。
『フォスファーブロンズ弦』は、主成分の銅にリンを混ぜて作られた、少し赤みがかった色味の弦のこと。ブロンズ弦に比べて耐久性があり、高音域が良く響いて煌びやかなサウンドです。
『コーティング弦』は、表面に特殊なコーティングが施された弦のこと。サビや汚れに強く、長持ちすることが特徴です。非コーティングの弦と比べると、値段は高くなります。
『コンパウンド弦』は、巻き弦の芯線にシルクを使ったやわらかい弦のこと。
やわらかく抑えやすいのが特徴ですが、サスティーン(音の伸び)や煌びやかさに欠けたサウンドのため物足りなさを感じることも。
初心者の方には、一般的な『80/20ブロンズ弦』がおすすめです。